洗練されたコンダクティング、難しい状況のきりぬけ方、様々な場面への対応に焦点をあてます。また、事前課題である個人研究課題を中心に互いの経験や知識を共有化します。リーダーとしてのストーリー分析、ワークショップや公演のイベント進行スキルなどを学びます。
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「そして、ふたりはいつまでも幸せに暮らしました」物語がこう終わったとき、その前には何が起こっていたのでしょうか。「昔あるところにひとりぼっちの鬼が暮らしていました」さて、ここからどんなことが起こるでしょうか。ストーリーを想像したり捉える感覚は、みんなの中に眠っています。このコースでは、テラーが語った内容に埋め込まれた物語を感覚を研ぎ澄ませて捉える体験をします。コンダクター、アクター、ミュージシャンとして、ストーリーセンスをもってインタビューを聴き、舞台上で描きだす挑戦をします。
誰しも感情や考え方のクセがあり、ものごとの受け止め方の傾向や偏りがあります。それらに影響されて、プレイバックシアターの場でテラーが語ったままを演じることが、妨げられることがあります。演じるとき、コンダクターとして観客の前に立つとき、ミュージシャンとして音を出すとき、無色透明であることが求められます。自分のあり方に気づき、バランスがとれた状態でテラーや観客に向き合うことを目指す方のためのコースです。
良いコンダクターは、アクターと観客の仲介役であり、しっかりとした存在感があり、自分が、考えていることや、感じていることを観客と共有できます。また、思い切った介入や提言をし、リスクを取ってでも真実に直面します。「誰でもいいから手を挙げてほしい」という立場を超えて、埋もれがちな「声にならない声」を拾います。コンダクティングの基本スキルを確認するとともに、よりオーセンティックな、より深い域に至る道を探るコースです。
ストーリー、タブロー、ナラティブV、スリー・パート・ストーリーを中心に、コーラス、ジャック、コラージュなど様々な手法のアクティングに焦点をあてます。それぞれの手法の特徴を理解し、効果的な再現の仕方を工夫します。また、公演や、ワークショップなど、どの場面でどの手法を選ぶのか、その判断基準のヒントを得ます。
プレイバックシアターの指導には、有機的で即興的な学びを引き出し、自発性を高める、特殊なスキルが要求されます。ワークショップなど経験の浅い人に教える場面、劇団員のリハーサル場面などでの効果的な指導力を養います。本コースでは、実習の指導方法やステップの組み立て、肯定的な雰囲気づくり、フィードバック方法などの基本スキルを学びます。
(今後、開催される指導者養成 応用編は、コアトレーニング必修項目、基本的手法を一貫性、柔軟性をもって効果的に指導する応用スキルを学びます)
「自分は場違いかもしれない」と思っていた観客が、思わず手を挙げてストーリーを語る場はどのように生み出されるのでしょうか。互いに認め合える雰囲気やインクルーシブな場を創りだすための知識とスキルが必要です。公演のコンダクター、ワークショップのファシリテーターに必要な理論的基盤「ソシオメトリー」「プログラムとムード」を体験的に学びます。プラクティス進級のための必須科目です。